医療の問題点と皆様の健康に必要なこと

9月9日は、何の日かご存じでしょうか?
9(きゅう)と9(きゅう)で「救急の日」です。

では、急な発病やケガで利用する救急車、1年でどれくらいの台数が利用されているのでしょうか。
2008年度の救急車の出動件数は509万5615件、搬送された患者さんは467万人でした。
2007年度より若干減っているとはいえ、それでも62秒に1回の割合で出動している計算になります。
最近は救命救急のテレビ番組も多いので、病院の救急現場の実態をご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。我が国の国民医療費は年々膨れ上がっているのです。

一人の患者さんの命を救うことは非常に重要なことですし、そこにコスト概念を入れることは必ずしも受け入れがたいことかもしれませんが、一人の心臓発作の患者さんが救急車で病院に運ばれた場合のコストを考えてみましょう。

救急車のコスト
消防士の人件費
入院した場合の医療費
入院については、特にICU(集中治療室)に入った治療の場合、看護師、医師が24時間つきっきりで治療に当たりますから、その医療材料費、医療スタッフの人件費等のコストたるや莫大なものです。

もちろん一番つらい思いをするのは倒れた本人です。万が一、脳卒中で倒れて麻痺が残ればそのリハビリテーションに長い期間を費やさなくてはなりません。

救急外来に搬送されてくる患者さんは、外傷(けが)以外ですと脳卒中、心臓発作などが多いのですが、このような発作で倒れて搬送されてくるかなりの割合の患者さんは、日常生活、特に食事に気をつけていれば防げたろうに、と思うところがあり、非常に残念に思っています。
日常生活、食生活に気をつけるだけで、こんな思いをせずに健やかな生活を送れるということをぜひとも知ってもらいたいのです。

しかし、なぜ実践にまで結びつかないのでしょうか。

おそらく、したくないわけではないのでしょうが、めんどう、おっくう、病気になったときに考えればよい、色々と理由を見つけているかと思います。しかし、様々な健康食品や健康番組が流行っていますので、健康志向の人は多いのでしょうが、自分自身の体にあったものかどうかの判断は難しいですし、また本当に健康に向けて進んでいるのかどうかもわからない状況ではないでしょうか。
そして、そんな疑問を誰に聞けばよいのでしょう。病院やクリニックのお医者さんに聞いても、ただでさえ患者さんを治療するので忙しいのに、今元気ならそれで良いじゃないかと追い返されるのが現状でしょう。それが現在の医療の矛盾点なのです。

そこでその矛盾を解決するために、アーテイジとしては新しい医療の形として、その個人の持っている健康リスクを評価し、そのリスクを最小化するための支援を行うクリニックを立ち上げることになりました。

アーテイジとはそもそも芸術や熟練を意味する「art」と、年齢をあらわす「age」を合わせ、「年齢を重ねるごとに、美しく充実した人生を送っていただきたい」という願いが込められています。

日常生活、食生活に潜む健康リスクを評価して、個人の体質にあった解決策を提供し、健やかな生活を1人でも多くの方に送っていただきたい・・・ そんな想いからアーテイジクリニックの立ち上げが始まったのです。

新しい医療の形というアーテイジクリニックですが、例えば『肥満』について。

肥満とメタボリックシンドロームの関連はかなり明らかになっており、肥満を改善すると糖尿病、高血圧、高脂血症とその先にある脳卒中、心筋梗塞といった恐ろしい病気を予防できることが分かってきました。肥満はそれ以外にもガンの発症にも係わっていることも分かってきています。

このように肥満は多くの病気とつながっています。ですので、まず肥満のある人はこれを改善することを目指し、無理に体重だけを減らすのではなく、健康リスクを回避させることを目的に、1人1人の体質に合った減量をサポートしてまいります。もちろん美容のためのダイエットも同じです。やたらに体重を減らすだけでは、健康を損なってしまいますし、バランスの悪い体型にもなってしまいます。リバウンドが来ないように賢くやせる、これが重要です。

アーテイジクリニックでは、肥満を改善させるための適切な栄養指導とカウンセリングを専門的に行い、皆様の健康のお役に立ちたいと願っております。

今現在、クリニック開院への準備をしています。
詳細が決まり次第お知らせいたしますので、ご期待ください。
(事前にご質問がある方はメタボヘルプ.com運営事務局までご連絡ください。)