2017年締めくくり

もうすぐ2017年も終わりを迎えますね。
皆様はどんな年越しをお迎えになるのでしょうか?

2017年のできごとで印象に残ったのはやはり6月に乳癌にて闘病中であった小林麻央さんがお亡くなりになったことです。

ステージ4ということでしたので余り長くはと予想はしていましたが、こんなに早く最後が訪れるとは。ご家族や関係者に深く哀悼の意を表したいと思います。

亡くなられた後、乳がん発見後標準的な手術療法を選択せず、民間療法に頼ったのが死期を早めたとかいろいろ議論がありましたが、私は本人が選択したその意思を尊重すべきと思いますし、救命できたかどうかあくまでも確率の話でしかないと思います。

それより私が残念に思うことは、麻央さんが闘病中は乳腺の検診が増えたのに、亡くなって3ヶ月目くらいから途端に乳腺健診者数が減り始めたことです。私のクリニックだけかと思ったら、近隣の大きな病院の健診施設でも同じ現象とのこと。

せっかく麻央さんが注意喚起してくれて健診の重要性が認識されたかと思ったのですが、喉元過ぎればということで、日本人の悪い癖です。健診は定期的にしっかり受けましょう。

もう一つ2017年の科学技術分野の話題でAI、人工頭脳の発達がありましたね。
今やさまざま機器に応用され、AIが更に発達すると人間の仕事を奪ってしまうということまで心配されています。医師は大丈夫でしょうか?

医師は、患者さんを診察する時にまず『問診』といって症状やその経過を聞くのはご存知ですね。
そうすると、医師は頭の中でその症状や経過に当てはまる病気を思い浮かべ、別に思い浮かんだ病気を区別するために検査をします。

その検査結果と症状を合わせて考え、最終的な診断を下し、診断した病気や症状を軽快させるための治療法を選択します。

もうお分かりのように、さまざまな症状と検査結果の組み合わせから可能性のある病気を選び出すのはAIがもっとも得意とするところです。

さらに病気が診断できたら病気そのものや症状を軽快させる薬剤や治療法の選択も、膨大な臨床試験論文の結果を調べて最適な治療法を選択するということにもなりますので、これまたAIの得意科目です。

とすると、AIが発達すると医師は必要なくなるのでしょうか?

すでに高機能AIのひとつであるIBM ワトソンは、このようなドクターの代わりになる機能を持ったものができています。おそらく医師支援者としてドクターワトソンの存在は今後重要性を増すのかも知れません。

このような世の中になった時に、医師に求められるほんとうの役割はいったい何なのだろうと考えている今日この頃です。

2018年を迎えますが、年末年始のお休みの間に自身の身体について、少しでもご心配なことがありましたら、いつでもご相談をお待ちしております。