エクササイズの3つのポイント

2011年、明けましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いします。

さて皆様のお正月は、いかがお過ごしでしょうか。
私は年末にジムのランニングマシンで走ったところ膝を痛めてしまい、
歩けないほどの痛みではなかったものの、何となく家でおとなしくお正月を過ごしました。

膝の痛みは、じっとしていればそれほどの痛みはないのですが、何かの拍子にズキンときたり、寝ていても、寝返りのとき痛みで目が覚めたり と、新年早々、今更ながら健康のありがたさを実感しました。

友人からは慰めの言葉を期待していたのに、『整形外科医のくせに関節を怪我するなんて最低』、とさんざんなコメント・・・。

そこでなぜ膝を痛めたのか、いろいろと振り返り、分析をしてみました。
皆様にとって、エクササイズのポイントを知っていただければ幸いです。

私の普段のジムではエアロバイクが主体であり、ランニングはあまりやっていません。
それをいきなりランニングに変えたことが始まりでした。
年末に飲み会が続いたので運動量を稼ごうと、いきなりランニングに変えたことがまずかったという訳です。
確かに今から考えると、これはやり方が粗雑だったと思われます。

同じ時間動いたとしても、乗っているだけのエアロバイクと自ら走るランニングとでは運動量が違うので、
時間あたりのカロリー消費を増やそうともくろんだわけです。
ところが関節にかかる負荷も相当異なることをおそろかにしていました。
ランニングの際、着地時に膝にかかる衝撃は、体重の何倍かご存じでしょうか?
答えは、体重の2~3倍程度の衝撃です。

さらに私の走り方はヒールストライカーといわれる、踵から膝を伸ばした状態で着地するタイプで、もろに衝撃が足に加わるわけです。

ということで、

エクササイズのポイントその1、欲張ってはいけない。

自らの反省を込めていうなら、普段走り慣れていない人はまずはウォーキングから。
特に肥満の解消を目的にする場合は、膝への負荷が大きいので、はじめはゆっくりとウォーキングまたはエアロバイクがお勧めです。
さらに体重の重い人では水中ウォーキングから始めましょう。
そして関節への負荷を考えながら徐々に慣らしていくのがよいと思います。

エクササイズのポイントその2、種目を変えるときは慣らしの期間をたっぷりと。

さらに重要なことは、ジムのランニングマシンは意外と固いので、踵の衝撃を吸収してくれるしっかりしたジョッギングシューズが必要です。
また動かない地面を蹴って自らが移動していく普通のランニングと異なり、ベルトが動いてその上を自らは移動しないように足を動かしていくランニングマシンでは、余計膝への負荷が大きいようで、若干走り方に工夫が必要なようです。

エクササイズのポイントその3、マシンを使う種目では、マシンの性質を見極め、その性質にあった用具の組み合わせを考えよう。

ということで、皆様、くれぐれも怪我だけは気をつけましょう。