最近テレビや雑誌でも取り上げられたせいか、遺伝子ダイエットとかDNAダイエットが話題になっています。
では遺伝子検査の結果がなぜダイエットに使えるのでしょうか。
アーテイジ虎ノ門クリニックで行っている遺伝子検査を例にとって説明します。
クリニックで検査対象となる遺伝子は、主に栄養代謝に関係する遺伝子群です。
たとえば通常では糖分の代謝が円滑に行われていますが、この糖分の代謝に係わるいくつかの酵素やタンパク質が、遺伝子変異によってフルに働けていないとすると、当然糖分の代謝全体に影響が出てきます。
もちろん糖分の代謝がストップしてしまうと死んでしまいますから、そんな重要な部分の酵素を作る遺伝子に変異が起こると、流産となったり、乳幼児のうちに重症な症状が出たりします。
ところがそれほど中心的な役割の酵素やタンパク質でない場合は、うまく別の迂回経路ができあがって糖分の代謝を回しています。
しかし本来の姿ではないので、どうしても代謝に無理が生じます。
このような酵素をいくつか持っていて、しかも糖分(炭水化物も含む)をたくさん食べる人では糖分が余って、その分脂肪となって体にたまりやすくなるわけです。
(糖分としては体にためておけないので、脂肪としてため込みます。)
これは別の例えを使いますと、メインストリートが道路工事で通れないとします。
そうすると大抵は迂回路に誘導されますが、メインストリートに比べると狭い道なので、そんなところに大量の車が流れ込むと渋滞になってしまいますね。
糖分代謝のメインストリートが体質的に道路工事状態であると、迂回路である代謝の道が働いて事なきを得ているのですが、やはりそこには無理があって、ちょっと食べ過ぎたりするとすぐに代謝が渋滞して、この糖分代謝の渋滞により、脂肪がたまってしまうという事が起こるのです。
そこで遺伝子検査ではどのような酵素やタンパク質の働きが悪いのかを遺伝子からみて、栄養代謝のどこに弱点があるのかを探ります。上記のように糖分の代謝に問題がある場合は、余分な糖分を摂らないようにすれば、代謝に無理がかからなくなります。
その場合にはたとえば低糖質のダイエットにすることで、より効果的にダイエットできる可能性があるわけです。
もちろんダイエットですから、今までの生活習慣から脱却しないと成功はおぼつかないので、単にダイエットの方向性を知るだけではうまくいきません。
体質に合ったダイエット法がみつかったら、それをしっかり、持続的に実行できる方法を身につけないとだめです。
アーテイジ虎ノ門クリニックではその面からもサポートしています。
脳の「くせ」に注目したダイエット法、Q脳ダイエットで、その脳の「くせ」を直し、長続きする自分の体に合ったダイエット法を身につけようというコーチングです。
ぜひお試しください。