ダイエット方法いろいろ-その2・マトリックスダイエット編

満遺伝子という場合もあります)といわれる遺伝子です。

日本人はこの「倹約遺伝子」を持っている割合が欧米人に比較して高いため、食べ過ぎるとすぐに脂肪の蓄積が起こって太ってしまう人が多いのです。
この遺伝子は一つではなく、今では数十種類の遺伝子が特定されていますが、ひとつひとつ働きが異なるため、全部が解明されているわけではありません。

中でも有名なのは「アドレナリン受容体遺伝子」でこの遺伝子の一部に変化があるタイプの遺伝子(倹約遺伝子)を持っている人はちょっとカロリーオーバーすると太りやすくなります。

このアドレナリン受容体遺伝子はエネルギー代謝に係わる遺伝子で、この遺伝子が倹約型であるとエネルギー代謝が落ちて、基礎代謝が低くなります。
すなわち車でいうとアイドリング時のエンジン回転数が非常に低いのと同じです。
倹約遺伝子とか、肥満遺伝子にはいろいろなタイプがあります。日本人はそのような遺伝子を持っている割合が欧米人に比較して高いのです。

ちょっと前に遺伝子タイプ別に体型が決まっていて、体型別に肥満対策を考えましょうという、「マトリックスダイエット」がはやりましたが、相当な数の遺伝子が係わっており、ことはそれほど単純ではありません。

このダイエット法にしても結局は、タイプ別になってはいますが、基本はカロリー制限です。
カロリー制限を遺伝子タイプ別に如何に効率的にやるかということで、かえって複雑になってしまい、わかりにくいという批判も多かったようです。

ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、肥満はこのように多様で複雑です。
ですから備わった遺伝子を、ときには働かせないようにしたり、ときにはだましたりすることが、肥満対策には重要となります。