あるジムのサウナでの話

メタボのみなさんに多く合併する痛風、高尿酸血症。
この病気は紀元前より知られており、かつては贅沢病と言われた時期もありました。

さて、私が通っているジムのサウナでの会話。
37歳と58歳の男性(年齢は私の勝手な推測)が正月で太った話をしていました。

話を聞いているとくだんの37歳曰く、運動習慣がなかった最初の頃は、
ちょっと運動するとすぐ体重が減ったのに、
最近は運動しても体重が減らなくなったとのこと。

健診にて尿酸値がかつて10mg/dlあり、
担当医から運動を勧められたのがこのジムに通い始めた理由とのことでありました。

今でもまだ8mg/dlあるが、幸い痛風発作を起こしたことはない。
最初はクスリを飲んでいたが、今は飲んでいない。
そこで58歳曰く、運動でやせなくなったら、次は食事療法だね、と。

37歳は食事療法も必要なのはわかっているが、美味しいものはやめられない、
特に肉は大好きなので「だめ!」といわれてもこれだけは無理、ということで、
典型的な高尿酸血症患者さんの話でありました。

尿酸値が10mg/dlあって、
痛風発作を起こさなかったのはラッキーとしか言いようがありません。
また、まだ尿酸値が8mg/dlあるのに尿酸低下剤をやめてしまって、
しかも食事療法はやっていないとなると、
痛風発作を起こすのも時間の問題でしょう。
また肉類は代謝されて尿酸になりますので、お肉好きは要注意です。

ところで、女性のみなさんは通常高尿酸血症や痛風発作とは縁がありません。
お肉大好き!の人でも尿酸値が上がらないのは女性ホルモンのなせるワザなのです。
しかし、残念ながら閉経になりますと、
女性ホルモンが急激に下がるのはご存知のとおりで、
そうなると条件は男性と同じになり、高尿酸血症や痛風発作もあり得ます。

それなりのお年になったらお肉やレバーは控えめに。痛風発作はつらいですよ。