2022年、コロナ騒動のまとめと振り返り

2022年も12月に入り、最後の月になりましたね。

今年もまたコロナ騒動に明け暮れた1年といっても良いかも知れませんが、
皆様はどのように過ごされましたでしょうか?

7月には、変異したコロナウイルスオミクロン株により患者数が急増し、

8月には東京都では1日4万人というかつてない数の感染者数でした。

ところが、人工呼吸器(ECMO)を使わなくてはいけないような

重症肺炎患者数はそれほど増えず、オミクロン株に変異して軽症化

していることが明らかになりました。

ここ最近ではまた新たな変異株が出てきたニュースがありましたが、

オミクロン株と大きな違いはなく、それほどの脅威になるとは予測されていません。

コロナウイルスもオミクロン株に変異して確かに数多くの感染を引き起こしましたが、
従来のパンデミックを起こした他のウイルスと同様の軌跡をたどり、感染力の増強と
ともに弱毒化、すなわち重症化リスクが減ってきています。

現在流行中のオミクロン株の特徴は、

・強い感染力

・潜伏期間が非常に短い

・感染すると短時間で症状が現れる  です。

また、鼻粘膜、咽頭粘膜の細胞とくっつきやすいが気管支、肺細胞とのくっつきやすさは
従来株ほどでもなく、重症の肺炎を起こすことが少なくなってきています。

しかし、中には初期の株でみられたような重症の肺炎が起こることも

あり、おそらく感染されるヒトの側の問題と考えられていますが、

まだ詳細は不明でこの点予断を許さない状況ではあります。

私のクリニックでは何社かの新規コロナウイルスワクチンの開発治験を実施しております。

既承認のワクチンも含めて接種から3ヶ月程度で抗体価が下がってきますが、
個人差がかなりあります。

また接種後感染を起こした人もいますが、抗体価はしっかりと上昇し重症化した人は
ありません。高い抗体価を維持していないと感染自体を防ぐことは難しいのでしょうが、
抗体価が下がっても感染すればそれなりに抗体価は上昇し、重症化は防いでくれているようです。

オミクロン株対応のワクチン(従来株とオミクロン株の2価ワクチン)接種も
始まっていますが、感染者数がなかなか減少してくれません。

この理由としてオミクロン株は鼻咽頭粘膜中心で感染を起こし症状がでるのが早く、
またすでにオリジナル株に対する抗体ができていると新しい抗原をワクチンとして
入れたとしてもむしろオリジナル株への抗体が優先して免疫反応を起こすという
現象(抗原原罪と呼ばれています)が起こり、オミクロン株に十分反応できない人が
いる可能性などが考えられています。

このような状況でまだ従来と同様の感染対策とワクチン接種が必要なのかどうか、
そろそろ再考が必要ではないでしょうか?

コロナウイルス対策も来年春くらいにはインフルエンザ並みの5類相当に変更されるとの
話もありますが、まだはっきりとは公表されていませんね。

早くマスクを外してコロナ禍前の様な状況が戻って来ることを切に願っております。

ところで、コロナ禍も3年を過ぎて通勤電車の混雑はコロナ以前と変わらなくなったように
感じますが、心無しか少し腹回りが大きくなった人が増えたように感じるのは私だけでしょうか?

そろそろダイエットをと考えている人も多くなっているかと思いますので、
2023年のブログは、コロナから離れ、本筋のダイエットに関する話題を提供していこうと
思います。

引き続きお読みいただければ幸いです。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。