老化のメカニズム

医学的にいうと老化は遺伝子にプログラムされたものであるという説と、
細胞が傷害されその際に起こるエラーが蓄積していくという説があります(注1)。

老化を防ごうとするいくつかの試みは、
例えば老化は酸素による細胞障害であるという説に基づいて
(1) 抗酸化療法(抗酸化ストレス)、老化は体内のホルモン環境の変化である
  という説に基づいて、
(2) ホルモン補充療法、老化は免疫力の低下によるという説に基づき、
(3) 免疫強化療法等 があります。

これらに加えて筋力低下を防ぐ「運動療法」、
また心理的な状態を改善し、
老化に対抗していくモティベーションを高める「心理療法」も重要です。

キーワード
注1
プログラム説
老化プログラム:加齢はある遺伝子の連続的なオンとオフによる結果で
老化は年齢由来の障害が実現した時点のことをいう。
内分泌説:生体時計がホルモンを使って
加齢のペースを制御していくという説
免疫説: プログラムされた免疫システムの虚弱化により、
感染症への抵抗性が弱まり加齢と死を迎えるという説

エラー説
摩滅:細胞や組織の主要部分が摩滅していく
活動率:酸素を基礎にした代謝の割合が大きいほど寿命が短いということ
架橋結合: 架橋結合が起こったタンパク質が細胞や組織を傷害し、
生体反応を減弱させる
フリーラジカル:活性酸素による障害が蓄積し、
細胞や臓器が機能停止に陥る
カタストロフィックエラー: タンパク質の生合成機能が障害を受け、
正常でないタンパク質が合成され、
それがあるレベルまで蓄積されると急激に細胞、組織、臓器に致命的障害を与える

突然変異:遺伝子の突然変異が起こり加齢とともに蓄積し、
細胞に劣化と機能不全をもたらす

(以上 American Academy of Anti Aging MedicineのWebsiteより)