先週埼玉県のある地域の基幹病院で市民公開講座を企画していただき、サプリメントについてのお話しをさせていただきました。
50名ほどの、その病院に通っておられる患者さんやそのご家族、一般市民の方が参加して熱心に聞いていただき大変感謝しております。
お医者さんの中にはサプリメントについて頭から否定する人も多いのですが、その病院の理事長先生や院長先生を始め、スタッフの皆様にはサプリメントについてご理解をいただきこのような講演となりました。
その講演のときに質問をし、答えに挙手うぃしていただくと、病院の職員を含めて3分2くらいの人が何らかのサプリメントを使ったことがあるということでした。
そうなりますと、むしろお医者さんが否定したところで、患者さんは何かを求めて使うわけですし、使う限りは内容をよく理解して安全に使っていただきたいものだと思います。
しかし講演をまとめていて思ったことは、ほんとうに使い方が難しいということです。
サプリメントは食品に分類されますが、食品中に含まれる栄養成分、健康に役立つ機能成分を抜き出して、錠剤、カプセル、ゼリー、飲料などの形にしたものですので、大なり小なりの効果は出てきます。
ただ反応には個人差が大きく効き方も一定していないという点がまず問題です。
本来であれば、一部の栄養が欠落していてそれを補う意味で使われるのが自然でしょうが、どんな症状のときにどんな栄養素が欠落しているのか、と聞かれましてもよほどのひどい欠落でない限り明確な症状は出ません。
ですから簡単な目安としているのは、たとえば健康診断などでちょっと検査の数値が悪くてお医者さんにかかったら、まだ薬で治療するほどではないよ、生活や食事に気をつけてといわれた場合に、その悪かった検査項目に合わせて食事で気をつけるのと同時に、該当する領域のサプリメントを使うのが無難だと思います。
特定保健用食品(いわゆるトクホ)では、効果を示唆する文言を使ってもよいことになっていますから、これをヒントに使ってみるのがよいと思います。
ただしこのトクホで使っている文言は医薬品で言う効能・効果とは異なりますので、使う目安くらいに考えていただいた方がよいでしょう。
アーテイジ虎ノ門クリニックではより健康になりたい、10年後も20年後も元気でいたいという方のための支援をしています。
健康リスクの診断や食事、栄養指導、肥満カウンセリングなどを行っていますが、ご希望によりサプリメントの指導も合わせて行います。
ご興味のある方はお気軽にご相談下さい。