最近セロトニンダイエットというのがはやっているようですが、
セロトニンについてあまり理解がないままに解説しているサイトもあるため、
今回セロトニンとは?ということで取り上げてみました。
セロトニンは化学名を5-ヒドロキシトリプタミンといい、
5-HTと略します。医学書などには5-HTと書かれることが多いので、
覚えておくと便利です。ヒトを含む動植物に一般的に含まれる化学物質で、
体内に取り込まれたトリプトファンからつくられます。
脳などの中枢神経系や胃とか腸などの消化管系に多く存在し、
またその受容体も多く分布しています。
受容体というのはセロトニンがくっついて作用を起こす、臓器の側にある組織のことです。
この受容体は、細かい違いも入れて現在見つかっているものは11のタイプがあります。
異なるタイプの受容体からは異なる作用が生まれます。
神経細胞にはパソコンなどの回路のように電気信号としてその信号を伝える部分と、
神経細胞同士が突起を出してつながるシナプスと呼ばれる、
セロトニンなどの化学物質を使って信号を伝える部分とから成り立っています。
セロトニンが信号伝達物質である神経をセロトニン作動神経、
ノルアドレナリンという化学物質を使っているものを、
ノルアドレナリン作動神経などと呼んでいます。
(次回に続く)