2017年1月通信「病気とダイエットについて考える」(医師:内山明好)

gw198_72
そもそも病気になるとは、どういうことなのでしょうか?

数年前から「メタボ」という言葉が広まりましたが、このメタボに関連する病気に生活習慣病といわれる一連の病気があります。糖尿病、脂質異常症、高血圧症などで、進行すると心筋梗塞、脳卒中などの命を脅かす状態を招くことになります。これらの病気は長年にわたる量的、栄養的にアンバランスな食事を続けた結果起こってくるものです。

もう一つ別の重大な病気は細菌やウイルスによる感染症です。
これは外部から侵入してくるものなので、この侵入を防ぐことが第一ですが、一端入り込んでしまったものを排除するためには免疫力が重要です。外部から侵入した病原菌や病原ウイルスと戦うカラダの免疫細胞をよい状態にすることで、重大な体の変調を来すほどにならないうちに病原菌、ウイルスを排除することができます。

ではこれらの病気に対抗するためのダイエットとは、どの様なものなのでしょうか?gw198

これらの重大な病気は日々食べている食事に大いに関係しています。
私たちのカラダはほぼすべて日々食べたものでできていて、日々食べたもので活動しています。このカラダ作りの基本である食事がアンバランスになっていると、その偏りが徐々に積み重なり、ある時限界を超えると糖尿病、脂質異常症、高血圧症などとなって表面に出てきます。感染症についても細菌やウイルスに対抗する免疫細胞が偏った食事によりまともに働いてくれなければ簡単に侵入を許してしまい、感染症を起こしてしまうのです。

従って、この対策としては簡単で量的、栄養的なアンバランスを解消すればよいわけです。
「なんだ、そんな簡単なことか!」と思うかも知れませんが、病気が発症するまで長年にわたりその偏った生活が身について習慣化していますから、それを矯正することはたいへんな努力を要します。また、どの方向に矯正すれば良いかということも重大な問題です。

gw172実は、この食生活習慣の改善こそが多くの病気にならないカラダ作りに欠かせないものなのです。単純に食事の量を減らす、量的なアンバランスの解消はおそらく意思力の強いヒトなら実行できるでしょう。しかしそれでは不十分で栄養的な改善も同時に行わなければ全体的なアンバランスは改善できません。

その改善のためにはカラダがどのような仕組みで動いていて、どのような指標をつかんで改善の方向を見出していくのかといった「カラダの取扱説明書」が必要です。。ぜひ、その「トリセツ」のひとつとして、ニュートリマイスター講座をお役立ていただき、2017年は病気知らずのカラダ作りを目指してみてはいかがでしょうか。