中国産農薬入り餃子事件に思う(その2)

事件はその後、食品に農薬が入るまでのプロセスについてさまざまな
情報が乱れ飛ぶ展開になっていますね。

事件について新聞を読み、ニュースを見ながら、
私の思いは食の安全性問題全体へと広がってゆきます。

現在、生鮮食品、加工食品など様々な食材が中国から輸入されています。
食品会社はいかに安い食材を仕入れ、大量に販売するかに腐心していますが、
我々消費者の側もよく考える必要があります。

テレビ番組やコマーシャルでは食べろ、食べろというメッセージが
ひっきりなしに発信されています。
そもそも、それにつられて安い食品を大量に求めたのは我々消費者なのです。

安くなおかつ安全な食品であればそれが一番ですが、
安全を確保するには相当の費用がかかることを忘れてはいけません。

安いものにはそれなりの落とし穴があると考えるべきなのです。
作り手の顔が見える、旬の食材を食べられるのであればそれが一番です。
旬の食材には力があります。ここが本来の和食の基本であったはずです。

古来日本人は、季節を感じられる食材を少ないながら見栄えよく盛りつけて、
目と鼻と口で楽しんで食事をして来ました。
いつから食事に量を求めるようになったのでしょうか・・・。

こと食に関しては、量がないと価値がないといった価値観からはぜひ脱却しましょう。
社会にあふれる、食べろ!というメッセージが、
大量の肥満者を作り出していることも忘れてはなりません。