「花は盛りに月はくまなきをみるものかは」
(桜の花は、何も盛りだけを、月は、何も曇りなく照りわたっているのだけを見るものではない。)といったひねくれ者が昔いたようですが、やはり桜は満開の花を見るのが一番でしょう。
万葉の時代は花といえば桃の花だったそうですが、平安の時代になると花といえば桜となり、一斉に開いて、はらはらと散りゆく姿は諸行無常の日本人哲学の基本となり、また武士の世ではその散りゆく姿の潔さがますますもてはやされ、満開に開いた艶姿の中にうら悲しさを読み取る美学にもつながっていったようです。
震災で多くの人がまだ大変な思いをしているのに、花見どころではないだろうという批判もごもっともですが、いつまで落ち込んでいても先には進めませんから、咲き誇る桜の元気をもらい、花が散った後も美しい緑の葉を飾る桜の前向きな姿に学ぼうではありませんか。
と言い訳が長くなりましたが、高輪プリンスでやっている桜祭りに誘われて、満開の桜の花を楽しんできました。
ワイングラスの中に注がれたダークレッドのワインとその上に浮かんだ花のひとひらが味にいっそうの深みを与えるかのようでした。
花を愛でながら日本人の原点を思い起こしつつ、復興に向けてがんばりましょう。
皆様のお役に立てますよう、未来の健康をサポートできますように、これからも健康情報を提供していければ と思います。